情報コーナー第二回 of ALS-Shimane 2010

第二回          LinkIcon最新情報へ戻る
<ヘルパーによる吸引と経管栄養>


 皆さんも御存知の通り、タンの吸引や胃ろうなど経管への注入は医療行為であり、医師や看護師以外は家族しか行えません。しかし、それでは在宅療養の家族は外出が出来ませんし、十分な睡眠もとれません。
 そこで日本ALS協会は国に陳情を続け、2003年に出された厚労省通達によりヘルパーの吸引が認められました。
 ただ、依頼したくても 責任の所在がはっきりしないため、引き受けてくれる事業所を探すのが大変なようです。そこで、医師や看護師による研修の後、患者とヘルパー個人の間で契約書を交わし責任は患者側が持つことを明確にしておきます。
 吸引の手技そのものは決して難しいものではありません。手順さえ間違わねば、小学生でも行えます。実際私の小学生の娘は見事にこなします。
 気管切開からの吸引は格別な清潔が求められるので、ヘルパーが安心して吸引を行える環境を整えることも患者側の努めです。
 現時点では、ヘルパーによる経管への注入は認められていません。が、来年、ヘルパーによる吸引と経管への注入が法制化される見通しだそうです。その時はまたこちらでも情報を載せたいと思います。
 支部では吸引のできるヘルパーが増えるよう、研修の充実を県へ働きかけていこうと思っています。

2010/08/10 景山(患者・島根県支部支部長) 
最新情報へ戻る
▲ ページトップへ