情報コーナー第七回 of ALS-Shimane 2010


第七回        LinkIcon最新情報に戻る
<IPS細胞>

今年もノーベル賞が発表され、化学賞を鈴木章北海道大学名誉教授と根岸英一米パデュー大学特別教授が受賞し日本中が沸きました。医学生理学賞を期待された山中伸弥京都大学教授の受賞は残念ながらありませんでしたが、山中教授が樹立に成功したiPS細胞は再生医療の切り札と期待されています。
 御存知の通り、ALSは脳からの指令を筋肉に伝える運動神経の細胞破壊が原因であると解明されています。iPS細胞を利用し、破壊された神経細胞の再生が研究されていますが、実用化にはまだまだ時間が掛かりそうです。
 そこで、研究者の間でも創薬への利用が現段階では実用的であると認識されています。治験期間の短縮が可能になると言われています。
 また、多くの大学や研究機関で遺伝子の解析が続けられています。H20年の支部総会で講演頂いた、滋賀医科大学分子神経科学研究センター助教の漆谷真先生もそのお一人です。講演を伺い、私の印象にすぎませんが、治療法の解明にはまだまだ時間が必要ですが、診断確定の早期化は近いのではないかと感じました。今はある程度進行してから2~3週間の検査入院の後確定しています。遺伝子の解析が進めば、素人考えですが、初期段階でも採血だけで診断できる日が来るのではないかと考えます。診断が早ければ早いほど貴重な時間が増えるわけですから、研究者の皆さん、今後も頑張って下さい!

2010/10/30 景山
LinkIcon最新情報に戻る
▲ ページトップへ